神戸市教育委員会 教員間いじめ緊急調査が無意味な3つの理由

職場でのハラスメント
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教員間いじめ緊急調査へ 神戸市教委が全学校・幼稚園:朝日新聞デジタル
 神戸市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間で暴力や嫌がらせ行為などが相次いでいた問題で、神戸市教育委員会は、市立の全学校・幼稚園で同様の問題がなかったか緊急に調査する方針を決めた。校長・教頭ら管理職…

神戸市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間で暴力や嫌がらせ行為などが相次いでいた問題で、神戸市教育委員会は、市立の全学校・幼稚園で同様の問題がなかったか緊急に調査する方針を決めた。校長・教頭ら管理職を含む教職員全員にアンケートや聞き取りを実施し、実態把握を進めることを想定している。

市教委関係者によると、対象は市立の幼稚園36園▽小学校162校▽中学校81校▽特別支援学校5校と、それらの分校などを含む計299校・園の教職員。

調査では、上司や同僚らとの間での暴力や暴言、パワハラ・セクハラ行為の有無を尋ね、そうした問題を見聞きしたことがあるかどうかについても回答を求めることを検討している。市教委は調査結果をもとに実態把握と背景分析を進め、東須磨小の問題については必要に応じて外部有識者の協力も得ながら、経緯を明らかにする方針だ。(朝日新聞)

神戸市立東須磨小学校(同市須磨区)の教員間でひどいパワハラ問題がありました。
ネット上では、加害者の顔写真や身元特定が行われています。

【パワハラ】羽交い締め、目に激辛カレー わいせつLINEを強要 小学校の教員4人が同僚いじめ
加害側の教員は30~40代の男性3人、女性1人。LINEで別の女性教員らに性的なメッセージを送るよう強要。男性教員の車の上に乗ったり、その車内に飲み物をわざとこぼしたりした。 また、コピー用紙の芯で尻をたたいて腫れさせ、「ボケ」「カス...

これを受けて、神戸市教育委員会では、緊急調査を実施するとのことですが、果たして意味があるのでしょうか。
教育委員会や学校の実施する、いじめ・ハラスメントに関する調査は、過去の事例からも防止策にならないことは以下の3つの理由から明らかです。

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アンケートは無意味

学校において、生徒同士のいじめ問題への対応策として、アンケート調査が実施されます。
これは、けん制という意味では、予防策にはなりえるかもしれません。
しかし、実際にいじめられている生徒の立場からすると、アンケートを書く時間内に、事細かく記述している様を見られることは、さらなるいじめにつながる可能性もあり、正直に書けない可能性があるそうです。
また、これらのアンケートを、集めたのち、多忙な教師は、内容を確認し、対応することまでは至っていないケースもあるのです。
すなわち、いじめの予防であるアンケートのはずなのに、アンケートを取ることが目的になってしまっているのです。

それ以外にも、過去には、熊本市の小学校では、学校内のいじめについて児童へのアンケート結果をまとめ、いじめられたと申告した複数の児童の個人名が書かれた用紙のコピーが、誤って図工で使う工作用紙として児童へ配布されていたそうです。

また、小学4年の男児が首をつって自殺した問題では、男児が自殺を図る直前に実施された 定期アンケートでいじめを訴えていたものの担任は読んでいなかったとのことです。

これでは、まともにアンケートに答えるはずもありませんし、意味もなさない可能性が高いです。

学校という組織の隠蔽体質

2015年07月、岩手県矢巾町で中2の男子生徒がいじめを苦に列車に飛び込んで自殺をするという事件がありました。
このケースでは、生徒が学校に相談していたにも関わらず、学校側がいじめを認めず、それだけでなく、何も対処をしていないということがわかりました。
これは、学校の先生の、いじめに対する認識を改める必要があるのではないでしょうか。教師一人一人が正しい認識を持ち、いじめに対する学校の体制を作り上げることが必要です。

それとともに、学校の隠蔽体質が問題になります。
いじめがあっても、それを認めず、いじめの無い学校であると主張することです。前述の岩手の中学校では、校長の記者会見では、当初はいじめを認めていませんでしたが、事実が明らかになるとともに、いじめを認めということになりました。

学校という組織に、このような体質があるのであれば、アンケートを実施しようが、もっと言うなら、直接報告したところで、予防も解決も難しいのではないでしょうか。

神戸市教育員会自体の隠蔽体質

そして、最も調査に意味がないと懸念されるが、調査を実施する、神戸市教育委員会自体の問題です。
2016年に神戸市垂水区の中学3年の女子生徒が自殺しました。
その際に、いじめの内容などを記した学校側の聞き取り調査のメモが、神戸市教育委員会の首席指導主事の指示で隠蔽されていたというのです。

神戸・中3自殺 市教委、校長にメモ隠蔽指示「先生、腹くくってください」
 事務処理が煩雑になる-。2016年10月に神戸市垂水区で起きた中学3年の女子生徒=当時(14)=の自殺を巡り、神戸市教育委員会の首席指導主事が当時の校長

仮に一人の行動の問題であっても、これは組織の問題ではないでしょうか。
今回の、東須磨小学校の問題においても、ハラスメントを実施していた教員の問題だけでなく、学校という組織全体の問題のようにも感じます。また、校長は事態を把握していたにも関わらず報告していなかったという話もあります。

東須磨小学校では、今年8月に4人の教諭が「同僚教諭らの指導が厳し過ぎる」として学校側に訴え、神戸市教育委員会が調査しましたが、パワハラやいじめなどは確認されなかったということです。
その調査を行った教育委員会が、再度、市内の学校に調査を行うそうですが、果たして意味があるのでしょうか。

10月9日、午後より会見が行われるそうなので、非常にきになるところですね。

 

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